素面(しらふ)生活

断酒生活

断酒6年生です。どーもバソです。



初めに、今回は少し真面目な回となっております。と言いますのも…先日ふと、元アルコール依存症の方の記事を読んでみました。するとその中に、「普段のつまらない自分より、お酒に酔った自分のほうを信頼していた」という文があり、これは正に過去の自分に当てはまると感じ、「シラフの自分をテーマに書いてみたい」と思ったからなのです。

そうなんです!
お酒を飲んでいた理由のひとつは、つまらないと感じていた自分からの脱却の手段だったのです。

自分では人見知りと思っているバソ野郎。周りにはそう思われていないようですが、見知らぬ者同士のワイワイ賑わう場が得意ではありません。例えば結婚式の二次会とか、馴染んでない職場での休憩室とか、いろんなパターンがありますよね。自ら積極的に話しかける訳でもないので、疎外されていると感じる場面も多々あります。

独りでいること自体はむしろ好きで、孤独を気にする訳ではないですが、20歳頃のアルバイト先で、「バソくん、周りのみんながとっつき難いと言ってるよ」なんて言われた事があります。私としては別に無理して仲良くしようとせず、仲良しグループの輪に入らなかっただけですが、さらには「気味が悪い」とのオマケまで付く始末。(←エロい視線を送った覚えはないのですが、なんでやろ?)ここからさらに仲良しグループから遠ざかる事となります。(ホントは輪に入りたいくせに)

それでも、まさかのハードコア音楽繋がりから1人の先輩と仲良くなるのですが、バイト先自体あまり自分に合ってなかったのですぐに辞めてしまいました。

その頃にはフツーにお酒も飲んでいましたので、思い返すとお酒を飲んでハイな自分とシラフの自分を比べ、前者がなりたい自分だったのです。もしも飲酒したハイの自分なら、先ほどのバイト先でも喋り倒していたことでしょう。

ハイになり…
よく喋り、シラフで出来ない事が簡単にできてしまうアグレッシブな自分を本当の自分だと信じ、そんな自分を気に入っていたバソ野郎。

そうなると、当然お酒の力に頼るシーンが無意識に増えていきます。そしてドンドン飲酒量も増えていくっちゅー訳でして、徐々に病的酩酊完全体への道を突き進む事になるのでした。もちろんお酒を美味しく頂こうと夢中ではいましたが、その一方で精神的にすっかり頼り切っていたんですねぇ。

「あのスターはスゲー滅茶苦茶や!」

「そこがカッケー!」

大好きな人物の武勇伝を知るたびに、「オレもそうなりたい」と、まるでブッ飛んだ行為がカッコいい、さらには「そうあるべきだ!」と完全に勘違い野郎の出来上がりです。はい。


さて、そんな嘘の自分を長年続けるうちに…いよいよやって来た自己嫌悪感

「ありのままの自分でいい…
 他人にどう思われようが関係ねー!」

口先だけエラソーに振る舞うバソ野郎。ですが、その思いとは裏腹に、実際はいつの間にやら社会の常識や世間体に慣れてしまっていたのでした。そんな自分を直視できず、向き合おうともせず、ただただお酒を飲んでは現実から逃げ回り、安定と思い込んでいる会社にいればそれで満足したフリの日々。

本当は毎日が違う1日の連続な事にも気付かぬまま、飲酒に重きを置く生活は続いていったのです。

「オレ、こんなんでいいんか?」

パッと浮かんでは無理矢理お酒で消し去るの繰り返し…

そして、お酒の失敗の数々…

落ち込んでは本を読んだり、他人の失敗談に慰めてもらったりしたものです。

この頃になると、「自分はそう長く生きれないだろう」と勝手に思うようになり、泥酔状態で書き綴ったノートには、友人宛に「オレが死んだら家族を頼む!」なーんて書き込む事もありました。





そんな状態だった私が…
おかげさまで奇跡的にお酒を完全に断ち、今年5月で断酒6年目に突入した訳ですが、以前書いたシラフの自分との葛藤は、今もなお続いておりまして、こんなにも真面目に向き合う感情がある事にビックリが止まりませんぞ!

ごちゃごちゃ考えたって、ある筈のない答えなんて見つかりませんので、やりたいように素直に身を任せるだけなんですけどね。



人見知りだった私も、以前と比べれば幾分自然体でお喋り出来るようになったのでは?

そう思う今日この頃なのであります。



おしまい。



それでは最後に楽曲紹介のコーナー♪
いっちゃいましょう!Hey Hey!

断酒して数年後、友人に勧められグッときた2人組。

「MOROHA」で『三文銭』

聴くと涙が溢れ出てくるんですYO~!


それでは、また会いましょう。

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