断酒5年生です。どーもバソです。
月を眺めるとウサギが見えると言いますが、わたくしバソどう頑張ってもウサギが見えた例がありません。子供の頃から、「ほら、あそこがこうで…」と丁寧に説明されても全く見えないものは見えましぇ~ん。
別に困ってないのでいいんですけどね。でも本当は見えてみたいんですよ!
さて今回は5,6年程前のお話。
この頃の私はといいますと、完全も完全でお酒中心生活だった訳でして…仕事から帰ったらお酒、休み前日はしこたま飲む、休日二日酔いでも迎え酒、なんなら朝から連続飲酒、といった具合にお酒を飲む事ばかり考えていたというよりもお酒に支配されていたのだと思います。
子供の学校行事がある休日でも、普通を装い実は結構な二日酔い状態がほとんどでした。
前日の飲酒を控えておけばいいものを、一旦飲みだすとトコトンまでいってしまうので困ったもんですよ。これが依存している者の悩みでして、自分の意思ではもはやコントロールなんてできないのです。
まぁそれができるなら修行のように毎日飲み過ぎる事なんて出来ませんけどね。
そんな「お酒中心生活真っ只中」のとある休日。
いきさつは忘れましたが、友人3人と飲みに出かけました。地元のチェーン店である居酒屋で飲み始めたのは夜9時は過ぎていたかと思います。
この日は、温泉、サウナ、宿泊、トレーニング等ができる24時間営業の複合施設にお泊まりする事にしていた為、歩いて行ける範囲のその居酒屋に突撃した訳なのです。
その時のメンバーはといいますと、皆がビール好きでありまして終始ビール一択だったように思います。
楽しい宴もあっという間で、宿泊先の温泉でも楽しもうと歩いて帰る事に。
くだらない話をしているうちに到着し、泊まれる部屋が空いているか確認すると…
「空室ZERO!」雑魚寝部屋行き確定‼です。
こういった施設の雑魚寝スペースが苦手な私。混んでいなくても熟睡できないのですが、その日は休日前という事で激混みの予感が…念のためお風呂前に確認すると、既に大勢寝ておりますぞ~‼(いびきや変な音が聞こえております)
まだまだ増えていくであろうその部屋を後にし、お風呂を満喫する事にしました。
温泉に浸かったりサウナに入ったりと『まったりタイム』を過ごした私達は、風呂上がりの飲酒を楽しむべく、飲酒OKのスペースを確認して外へ買い出しに行くことに…
フロントで確認したトコロ、基本持ち込み禁止なのですが、夜中という事もあり特別許可してもらえましたが、持ち込んだお酒類を自分のロッカーから小出ししながら飲むというスタイルで何だか窮屈な感じでした。
それでも飲み始めたら止まりません。何回もロッカー間を往復しては朝方まで飲んでお喋りしておりました。まあまあ飲んでましたねぇ。(珍しく記憶は飛びませんでした)
「いい加減寝るか!」という事で、恐怖の雑魚寝部屋へ。。
薄暗い部屋の中はパンパンで、我々が横になるスペースなんてあったもんじゃありません。
「足の踏み場もない」とはこういう事かと納得し、仕方なく雑魚寝部屋入口付近の段差で寝ることにしました。意外と部屋の中より居心地は良かったと思います。
なにせ部屋の中はといいますと…なかなか独特な香ばしい『おいにー』が漂い、寝静まった者達が奏でる、心地いいとは程遠い雑音ハーモニーフェスティバル開催中!なんであります‼
こういった施設の雑魚寝スペースって、いかにも『無呼吸症候群』な方が多いと感じるのは私だけでしょうか?
こんなカオス状態に馴染めない、まだまだ甘ちゃんな私達は、ほんの数時間後バタバタと慌ただしい足音で起こされました。(風呂好きの朝は早いんだ~~コノヤロー‼)
意外とスッキリ目覚めた私達は、早速『朝風呂』へレッツゴー!
朝日で明るい大浴場は気持ちいいのなんのって、いつも感動しちゃいますよね~もう『幸せホルモン』ドバドバ出まくりでしょ!(とは言いましても、私はいつものスーパー二日酔いですけど…)
完全に良い休日のスタートを切った私達は、お風呂上がりに朝食バイキング形式のエリアに入ると更にテンションをあげました。
朝から飲酒できるその空間で、好きなおかずを食べながらの~『大生』で乾杯!
私だけ完全にスイッチオン状態でして、ビールが止まりませんぞ~(ウヒョ~!)
「いいかげん出よう」という事でそのエリアを離れ、下の階に向かおうと階段にさしかかった時でした。
ゴロゴロゴロゴロ
!!!!!!!!
なんと。。
ガクッと転んだかと思うと横向きに倒れた状態で階段に沿って転がり落ちる私。(Rollin’Rollin’)
何段ほど転がったでしょうか⁉中間地点でなんとかストップしました。
経験された方はお分かりでしょうが、いったん転がり出すと止まれません!止めれません‼もう身をゆだねるしかないんですよ。不思議だな~なんです。
一部始終を見届けた友人が
「酔っぱらいすぎや!」
と一言。
奇跡的に無傷だった私は、数人のギャラリーが見守る中、恥ずかしながらもスックと立ち上がると、何事もなかったかのように雑魚寝部屋へ向かうのでした。
おしまい。
この時の私は、「さすがにこれはヤバいぞ!」
と、『断酒』を強く意識したのを覚えておりまして、結局断酒に至るまで1~2年かかりましたが危なかった思い出です。このままでは…と思いつつもズルズルいっちゃいました!
だいたいこの頃から、元々あった『自己嫌悪感』も増していきました。
最後に「七尾旅人×やけのはら」で
『Rollin’Rollin’』
それでは、また会いましょう。
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