断酒5年生です。どーもバソです。
わたくし、生まれも育ちも日本の北陸、生粋の日本人なのであります。
ほんのしばらくの間、住所が大阪だった事を除いては生まれ育ったこの県で生活しております。実家で暮らしてない期間もありますが、24歳の時に結婚して以来ず~っと実家での暮らしを続けております。(ちなみに私の奥様は3つ年下です)今回は、結婚式直後の新婚旅行での出来事になります。
結婚式が5月19日でしたので、翌々日の21日、私と妻は北海道へと新婚旅行に旅立ちました。まさに新婚さんいってらっしゃ~い状態な訳です。
前々日から多大なる祝福を頂いた私達は、希望に満ち溢れておりまして、(今も満ち溢れてますよ)年内出産予定の第一子を心待ちにしておりました。妊娠4,5か月のこの頃、妻のお腹は少し膨らんでいる状態で、体調の方はバッチリ元気そのものでした。
両親に見送られ、近くの空港から羽田経由で千歳空港に向かいました。飛行機がどうしても苦手な私は、冷や汗ダラダラもんで寝ることもままなりません。すごく飛行機酔いをするので、意識を別の所に集中すべく、座席に座るとすぐさまイヤホンで落語チャンネルを選択し全集中するのでした。
この当時はまだガラケーの時代でしたので動画なんて見れませんし、携帯ゲーム機も持ってこなかったので、機内放送に頼るしかありませんでした。
妻は、初めて見る私のその挙動をケラケラ笑ってバカにしては喜んでおりました。私はそんな事にかまっている余裕もなく、ただただ三遊亭楽太郎さん(後の三遊亭円楽さん)の落語を頭に全く入って来ないながらも背筋ピーンと拳は太ももの最終面接スタイルで集中するのでした。
ほどなくして千歳空港に到着。私にとっては地獄のような時間が終わり、ようやく元気を取り戻した私は、これから妻との3泊4日の旅にウキウキ心弾ませ、レンタカーを走らせたのでした。
私は新婚旅行以前にも北海道には7,8回旅行してまして、私が小学生の時、両親が北海道にハマってからはそれこそ学校の夏休みを利用して、数年連続で連れて行ってもらいました。
なので、利尻、礼文島も含めほぼ北海道一周しました。その当時は未成年だった事もありNO飲酒でしたが、新婚旅行で訪れた時は既にビールにドはまり中だった為、既に2回ほど訪れた事はありましたが、3日目に行く予定のサッポロビール園が私のメイン of メインでした。
私とサッポロビールの出会いについては、このブログのビールなんです(前編、後編)にて書いてあります。
そんな憧れのサッポロビール園を心待ちにしている私の事を妻はもちろん知ってますし、良き理解者でもありました。(この頃はまだ依存してなかったので…)私の妻はもともとお酒に執着がなく、付き合い程度にたまに飲む程度でして、ビールが苦手なのでビール園に一緒に来てくれた事に感謝なのです。
1日目は富良野、2日目函館、そしていよいよ最終日の札幌です。
これは旅行あるあるだと思いますが、例えば看板とかで『○○のまち△△へようこそ!!』と地元の特産品などを○○の部分に書いてあるヤツがあるじゃないですか?それで、「へーっ!気になるなぁ‼それが推しなのね」と思って「次出てきたら寄ってみようか…」とスルーしたらもう次はなく、それっきりなんですよね~。
そんな悔しい事がこの旅でもありまして、『ししゃもの街』って所をスルーしたが最後、進むともう二度とししゃもの文字はどこにも見当たらなくなりました。ですので、旅行先で気になったらすぐ立ち寄る事が大切なのだと思い知らされました。
札幌に到着し、羊ヶ丘展望台で昼食をとり、ホテルでチェックインを済ませると、歩いて観光を楽しみました。大通り公園、さっぽろテレビ塔、札幌市時計台、ゆっくり歩きながらの観光です。天気も良かったので気持ちよかったです。
その時計台で、たまたまボランティアの観光案内の方に写真をお願いしたのですが、この方がすごく良い方でして、この後の予定でビール園に行く旨を伝えると、『ビール園までタクシーなんてつかっちゃダメな事』『地元の人でもビール園は最高だ‼と言う事』『夜景がGOOD‼だという事』などなど、有益な情報を教えてくれました。
そんな素敵な札幌市時計台を後にして、素敵な情報をもとにバスでサッポロビール園に向かいました。教わった通りバスはほどなくして目的地に到着。もうワクワクしっぱなしです。案内されるまま年季の入ったテーブルに座ると、いよいよ本場のビールとのご対面間近です。焼き物はジンギスカンとシーフード、そしてビールを注文すると、すぐに大きなジョッキに入ったヤ~ツがやってきました。
妻は妊娠中なのでソフトドリンクで
「カンパーイ‼」
ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク
ブルブルッ(震え)
「いんや~~うんめ~っぺぇ~!!」
想像を遥かに超えた美味さがそこにはありました。やっぱサッポロ『最&高』、『優&勝』なんです。
そこからはあまり食べもせず、ひたすらジョッキを空けまくり状態で、首から下げたサッポロナプキンもつけたままトイレに通う始末。(←キタネーナ)でもでも、トイレではお隣さんも、またそのお隣さんも同じスタイルでして、これが正解なのかもしれませんね。
大きなジョッキで7,8杯ぐらいでしょうか⁉制限時間一杯の前に私達は「ごちそうさま」をして、私だけ大大大満足でその聖地を後にするのでした。
その後は教えてもらった通りにタクシーに乗り込み、運転手さんに観光案内をお願いすると快く引き受けてくれ、『藻岩山からの夜景』や『赤れんが庁舎』など案内してもらったり、写真を撮ってもらったりと本当にお世話になりました。ホント優しく気さくな最高の運転手さんに巡り会えたのでした。
ただ一つを除けば。。。
この最高の運転手さんとは、もちろん車内での会話も盛り上がったのですが、
「運転手さん○○○○ですね~」とか「運転手さん○○○○なんですか~?」
と、私が運転手さんに向かって話しかけると決まって
「えっ⁉なんですって⁉」
となるのです。そして私がもう一度繰り返し言っても
「えっ⁉」
って具合なので、妻がすかさず
「この人は××××って言ってます」
って言うと納得し、また会話が再開するのですが、どうしても私から運転手さんへが一方通行の様子で言葉が理解してもらえず、何を言っても妻の通訳⁉なしでは会話が成り立たないではありませんか。
なので同じ日本人にもかかわらず、言葉の壁がそり建ってしまったのです。おかしなトライアングルでの車内の会話に私は段々と嫌気がさしてきて、口数も減っていきました。そんな中私は、運転手さんに思い切って聞いてみることに…
「私の言葉が訛って通じないのですか?」
「えっ⁉」
またもや妻の通訳
「この人は××××と言っています」 すると
「奥さんの言ってる事はわかるけど、旦那さんはちょっと…」
との事でした。
そんなに酔っぱらっている訳でもなく、妻とは同じ喋り方のはず…そりゃ~「東北の方ですか⁉」と言われた事はありますが、ここまで通じないとは…恐るべし道産子‼ 最終的には、だんだんこの状況になじんでいき楽しむようにまでなっておりました。
それからも、妻の通訳なしでは会話にならず、ほろ酔い外国人の気分に浸るバソなのでした。
おしまい。
この話は、長年たった今でも妻が私をディスるネタになっており、娘達からも私の喋り方をマネされる始末でして、私にとって非常にありがた~い経験となったのは言うまでもありません。
それでは『北海道』にちなんでこの曲をお届けします。
「What’s Love?」で
『襟裳岬』
それでは、また会いましょう。
コメント お気軽にどうぞ~(お名前、メールアドレスは特に必要ありません)