Hey!! ステッカー

ストーリー

断酒6年生です。どーもバソです。



「赤ちゃんが乗っています」

もしくは、

「BABY IN CAR」


こちらが貼ってある車って良く見かけますよね。

コレを見ると思い出す…

その昔、私がまだ小学生の頃なので、昭和が終わる時代の話。

運転する父親が、「だから何や!」と急に騒ぎ出したので何の事を言っているのか聞いてみると、どうやら前方を走る車の『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーにモノ申していたのです。

続けて父親は、

「赤ちゃん乗せてるからって何や!なんやっちゅうんや?」

確かに「だから何?」と、私も同感。当時はまだ「赤ちゃんが乗ってますステッカー」も、たま~に見かける程度でして、父親同様「赤ちゃん乗ってますアピール」がいまいちピンと来なかったので、いちいち反応していたのですが、今では運転すると必ず遭遇しますよね?駐車場なんかでも必ず見かけるのではないでしょうか?

現在ではあまりにも流通しているので、ちょいとインターネッツとやらを用いて調べてみました。

すると…

この「赤ちゃんが乗ってますステッカー」の役割としては、

・赤ちゃんを乗せていて慎重な運転が必要なのを周囲に知らせる
・急な減速や路肩に寄せる可能性がある事を知らせる
・周囲に知らせる事で運転者のプレッシャーを和らげる

など…
使用しているのにはこういった理由が挙げられるようです。

なので、赤ちゃんを乗せて運転する方のちょっとした心の支えになっているのですね。

一方で、このステッカーには批判的意見もあります。

・だから何だ?
・配慮しろとアピールしてるみたいでムカつく
・貼られたところで後続車にできる事など特にないのでは?
・どのみち安全運転を心掛けるのに変わりない

私もどちらかといえばコッチ側の意見ですが、フツーに見かけるようになってからは大して気にならなくなりました。

しかしながらこのステッカーには他にも重要な役割がありまして、万が一の事故の際には、ステッカーがある事により車内に取り残された赤ちゃんの存在を知らせ、救出に一躍買っているといった一面もあります。なるほど…

皆さんはどう思われますか?

そんな私は、我が子が小さかった頃にこのステッカーを貼っておりません。その代わりと言っちゃあ何ですが、最近は父親から、「頭のイカれた奴が運転してますステッカー貼らなアカンわ、お前は」なんて言われておりますよ。はい。

そんな訳で今回は、ステッカーにまつわるストーリーをお届けします。


私は以前、バンド活動をしていた時期がありまして、最後に自身のバンドで演奏したのは、今から15年程前になりますかね。

高校の学園祭でのステージを目指し始めたのが本気で楽器に触る第一歩でして、パートはヴォーカルだったものの、弦の数が少ないという安易な理由からちょくちょくベースを弾くようになりました。

ルックスがイケてない私がヴォーカルになったのも、当時は歌唱力に自信があり、他のメンバーを納得させる為にカラオケで熱唱し、90点以上を叩きだしたからなのです。厳密には92、3点だったと記憶してます。

コレによりメンバー全員の信頼を得たっちゅう訳なんですYo~!ちなみに5人組のバリバリコピーバンドであり、「グリーン・デイ」、「ジギー」、「ジュンスカ」を演奏。このバンドは学園祭で一度きりのステージをもって解散。

それから高校を卒業後、20歳を過ぎた頃にはまた別のバンドを組む事となります。

この頃は自分達で音楽イベントをやり始めた時期で、DJ & バンドが出演するイベントを定期的に行いました。

後輩を交えた5人編成のバンドを組み、パートはベースを担当するように…

ぎこちないながらもなんちゃって耳コピでコピーバンドをやっていた時期でもあります。その間2,3年程でしょうか⁉︎

メロディックな音楽から徐々にハードコアを取り入れて、時にはデスボイスで熱唱。

当然お酒も飲めるイベントでは、踊れや騒げの朝方までノンストップ状態。見ず知らずの対バンのメンバーやお客さんと親交を深め、くだらない話や音楽への熱い気持ちを共有する事で充実した日々を送っておりました。

私生活においても毎日のように飲酒していましたが、私にとってまだこの時代は「病的酩酊」からは程遠く、ただただテンションが爆上がるだけで、泥酔しても記憶が無くなる事もなく、失禁の余計な心配もない、キャパオーバーすると寝てしまうような可愛らしいバソ野郎だったのです。


それから…

結婚を機にしばらく遠ざかっていたバンド活動。しかし、再開したのはやはり、「バンドがしたい!」というキョーレツな思いがあったからなんですね。

家族をほったらかし、週に2回はバンド練習に通い、練習が終わればメンバー同士で朝まで飲酒。20代でまだ若かった時期なので、ダブルワークをこなしながらもバンドにお酒にパワーを注いでいたんですよねぇ。

この新しいバンドは、当初ヴォーカルを含む4ピースバンドでしたが、「熱量についていけない」という理由からヴォーカルは早々に離脱。ほどなく3ピースバンドに落ち着いたのです。

勝手に自己流を貫き通した私は、ベースの基礎たるものが全く分かりませんで、楽譜すら読めませんしコードも何のこっちゃ分かりません。テクニックも中途半端なものですが、グッとくるグルーヴ感だけは大切に感じ取り、脳内は音楽で溢れかえりパンパンに膨れあがり、しだいにメンバー各々がメロディーを持ち寄っては試行錯誤の末、ついにオリジナル音源も完成し披露するようになっていきました。

ちなみにこのバンドはメインヴォーカルが固定では無く、曲によってギターが歌ったり、ベースの私だったり、インストゥルメンタルな楽曲だったりといった感じで、レゲエ・スカ・ブルース・ジャズ・4つ打ちのリズムを取り入れたジャンルレスな楽曲が出来あがり、オリジナル曲でライブするようになると、地元の音楽イベント主催者の方達から声を掛けて頂けるようになり、先輩、後輩バンドマンや DJ陣達とも繋がりを持つようになっていきました。

もちろんイベント終了後の打ち上げにも参加は当然♡(ウキウキウッヒョ~)

そんな打ち上げの席では…

いよいよ20代も後半に差し掛かり、飲み方、酔い方がヤバ目になってきたバソ野郎。しかし、辺りを見渡せばとんでもなく奇妙で愉快な方達がうじゃうじゃ。私など足元にも及ばない、それはそれは素敵な体験のオンパレード!


ちょっとした勘違いから女の子を口説いた疑惑をもたれ、パイセンからマジ説教くらったり、ブロック塀を思い切り殴って骨折したり、車で送って帰る約束を交わした男を完全スルーし、車中泊した翌日に自分だけ帰って困らせたり、泥酔した挙句に大先輩に暴言を吐いたり、これまた泥酔の末ライブハウスのトイレに閉じ籠り、ズボンを下げ座ったままチ〇コをさらけ出し眠りこける姿を激写されたり。(←きっちり皮被りの恥ずかしがり屋さんはご愛嬌♡)

酔いが回ると必ず箸で掴んだ食べ物を落とす為、床に落ちたのを拾って食べるを繰り返すお茶目な先輩の姿も思い浮かびます。

まだまだ思い出は尽きませんが、これぐらいで勘弁しておきましょう!

あっ!そういえば…

打ち上げとは異なりますが、ベースを愛する友人の結婚式三次会では、あまりにも気になって仕方のない巨尻に思わずタッチしてしまいドン引きされたのを思い出しました。座敷で腰を下ろした際の堂々と佇むヒップラインが何ともけしからん!けしからんにも程がある!辛抱ならん私はどんな塩梅か確認したかったのでしょう。これはもう完全OUTですよね。

話を戻しますと…

この3ピースバンドのオリジナル楽曲の完成と共に完成したのが「バンドステッカー」であります。もちろん唯一無二のオリジナル。「HEY!!」から始まるバンド名&グッとくるデザインが印象的な、書物のページに挟むしおりほどのサイズ感。

さらに厳密に言うならば、友人の好意でデザインから印刷までやってくれまして、他にも「Tシャツ」のデザインや発注までも引き受けてくれました。本当に感謝しかございません。

出来上がったステッカーは、ライブをする度に配りまくってはバンドをアピールし、一人一枚どころか、無理矢理色違いの全色セットを渡したりしてましたねぇ。

ステッカーを配り始めてしばらく経ったある日のこと…



友人から、「HEY!!ステッカー」を貼った車の目撃情報が飛び込んでまいりました。





ものスゲー嬉しかったです!





それからというもの…

無意識に車のステッカーに注目している自分がいました。

「ぜひ会ってみたい!」

そういった思いも重なっていたんです。




バンドを解散してからも、車のステッカーを意識する癖が抜けきらないバソ野郎。


解散後の数年後・・・

通勤時ついに!インパクト特大ステッカーにめぐり合います。



朝っぱらからやかましい!ジャパレゲサウンド全開の音漏れに、外観はいかにもやんちゃそうなセダンの後部には、



社会不適合者連合




こんな素敵なステッカーが貼ってありますぜ。


堪らず憶測スタート♡


自ら社会不適合者アピールするとは…いったいどんな人なんや?

毎日同じ通勤時間帯に同じ工業地帯に向かっているということは…
社会としっかりキッチリ繋がってらっしゃいますな!同じ労働者でしょうな。

この連合の集まりはあるのだろうか?

集まりがあるとするならば、自称社会不適合者同士の集まりってどんなんや?ひっそり密やかに集まるのか?

集まりがあるとするならば、お店の予約は「社会不適合者連合」でするのか?そして断られる場合もあるのではなかろうか?




妄想が膨らみますが、そんなことはどうでもいい!




未だ・・・

私を勧誘しないのはなぜなんだい??


一応、自称不適合者ですけども…




おしまい。





それでは楽曲紹介のコーナー♪

今回は、初めてバンドを組んだ高校時代にコピーした、

「ZIGIGY」より

『La Vie en Rose』

ヴォーカルの森重 樹一さんは、長い間アルコール依存症と闘っているのです。

♪失うことを もしも恐れるなら
  なにひとつだって 
    つかめやしないだろう♪ 

この詩(コトバ)を胸に、ちょっとした勇気を出すコツを掴んだのか?胸に刻んだバソ少年も今や中年真っ只中。

今まで無我夢中で掴んだモノといえば…




酒瓶チ〇コ ですわい!

ガハハッ・・・


それでは、また会いましょう。

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