断酒5年生です。どーもバソです。
上の画像↑のような田んぼや山にほど近い環境で生まれ育った私。まさに今の時期、田植えの準備が始まっていますよ。
ちょっと頑張ればチャリで海にもいけますし、川だって近くに流れております。
そんな自然豊かな土地で、子供の頃の夏休みといえば…
クワガタ、カブト虫採りに没頭するのは男子として当たり前の行動でした。
半袖短パン、頭にはプロ野球チームのキャップというのがド定番のスタイル。もちろん手ぶらで装備品は衣類のみの状態。真っ黒に日焼けした肌は正に健康児そのものなんです。(少年AV男優と言った方がしっくりきます!)
藪漕ぎしては山に入って片っ端から木を蹴り、昆虫を落として捕獲するのがこれまた定番。手付かずエリアを探し求めてチャリを爆走させる日々。坂道、砂利道なんのその。ネットもない時代、まだ見ぬBIG ONEを捕獲するには己の経験値を上げるしかありませんからねぇ。
小学校高学年には凄腕昆虫ハンターだったのは間違いないのです。
しかし、いつの時代も悪いヤツは居るもので、そんな昆虫採り少年をターゲットにしたカツアゲが横行しており、上級生達の中には通行料をぶんどるというとんでもない行動を起こす者も居たりと、危険なエリアもあったのです。
そんな噂の危ないエリアを敬遠するのは当然の事であり、同じく凄腕昆虫ハンターの友人達から危険エリア情報を共有していた私は被害に遭う事なく昆虫を捕獲できたのであります。
捕えた獲物は野球キャップの内側にしまい込んでそのまま被るのが一般的。虫かごなんていらねーのです。手ぶらで機動力命は、凄腕昆虫ハンターなら当然のスタイルですよね。
虫を愛した、野性味溢れる少年が大人になった今…
「虫、苦手なんですけど…」
私の飲酒時代、ずいぶん久しぶりに触れたカブト虫を気持ち悪く感じたショックのせいか、泥酔時に書き溜めた「川柳」の中にはこんな句があります。
むしにきく
すきだったのに
さわれない
汚れっちまった悲しみに・・・
あんなに好きだった「虫」への違和感に戸惑う切なさを感じます。そして何故か全部ひらがな…う~んなんでやろ?
さぁそれでは・・・
時を遡ること2000年より少し前。
自然豊かな田舎町で育った私が20歳ごろ体験した「大阪時代」のストーリーの始まりです。
専門学校を卒業後、定職にも就かずフラフラしていた私。ふと、
「このままで良いのだろうか?」
ぼんやりながら・・・
パッとしない日々と何をやっても中途半端な自分に嫌気が差し、
「よし!家業を継ごう!」
そう簡単に決心し、両親に相談。
実家は自営で小売業を営んでいたので、取引先の問屋さんからのお勧めで「大阪」で修行という形の就職があっさりと決まったのです。当然、一人前になるまでなので無期限という事にになります。
生まれて初めての一人暮らし。田舎者の私にとって大阪のイメージは大都会そのもの。
ワクワクする期待と不安が入り乱れる中、大阪市内での生活がスタートしたのです。
入社初日。
「なんでやねん!」
いきなり喰らったネイティブなんでやねんに感動&衝撃が走る。
(息をするかのように飛び交うのです)
私は訛っていると指摘されるも、「それが良い武器になんねん」と社長から励ましの言葉を頂きました…というのも営業からスタートしたからなのです。
朝イチ、お店の開店準備を終えると、ひたすら個人宅への営業&取引先への配達業務に明け暮れる日々。アーケード商店街内に構える店舗が私の主な配属先でした。
修行中の身である私は、朝8:00~夜8:00勤務をほぼ週6でこなしており、「早く一人前になるんや!」との一心で張り切っていたのです。社長を始め先輩の皆さんは、田舎から出てきた私を応援し、「バソちゃん、バソちゃん」と温かく可愛がってくれました。
そして、まだ若い田舎者の私にとっての「大阪」はとても魅力的な街でした。
京セラドーム大阪(旧大阪ドーム)最寄りの環状線駅近くのマンション3階、1Kの角部屋を社長が手配してくれ、そこに住む事となった私。
大阪市内での一人暮らしが始まると、カルチャーショックは数あれど、直ぐ目に飛び込んできた物。その中の1つに、
チラシがあります。
毎日のようにポストに投函される大量のチラシ。「お金貸します系」は定番中の定番ですが、その中で注目すべきはやはり…
「エロチラシ」
まだまだ青春ノイローゼ真っ只中のバソ野郎。デリバリー型風俗、エロビデオ宅配便、等の「エロチラシ」を隅々まで要チェックするのが日課に…
なにせ実家でこの類いのチラシが投函される事はまずありえないですからねぇ。
今となってはポスティングエロチラシは消滅しているでしょうが、当時はそこら中に投函されており、まんま同じヤツがどこでも落ちていました。ほとんどの人には迷惑極まりないチラシですが、人恋しいロンリーバソ野郎にとってはパッと目の前が明るくなるような、そんな大切な存在だったのですYO~!
仕事を終え部屋に帰ると、まずはエロチラシのチェックから始まりビールをグビグビ。
「またこれか〜」
刺激の少ない、インパクト不十分のチラシはすぐさまゴミ箱にポイ。
なんだかそそるヤツは一応取っておいて、ゆっくりじっくり眺めてみる。
そんな生活が続き、一人暮らしや街にも少しずつ慣れてきた頃…
大阪の大学に進学した高校からの友人と遊ぶようになり、部屋に招いて一緒に飲む機会も増えていきました。
ある日の事。酔っぱらった我々は、取っておいたチラシを眺めながら思い切って「エロチラシ」の番号に電話しました。と言っても私が一方的に興奮していただけなのですが…
とりあえずグッとくるデリバリー型風俗に電話した私。
電話がつながると、サービスを受けたい旨を伝えます。そして無事営業中との事。
なにせこっちは初めての体験なので「ちゃんと家に来てくれるのか?」とも確認。そして、
「○○区なんですけど」そう伝えると、
「大丈夫ですよ」との返事があり、ひと安心。早速手配しようと話を進めます。が…
私には気になる事が・・・
それは、友人の存在。
「友人が一緒に居るが、私だけサービスを受けるのはアリですか?」
そう聞いてみたトコロ、それはNGらしい。
「友人はじっと何もしないので…マジで!」
そう粘ってみるもダメなものはダメらしい。
せっかくドキドキワクワクしたものの、不発に終わった今回の計画は別の方向にシフトチェンジ!
お次は、
・24時間迅速な対応!
・バイク超特急便!
・市内スグ配達!
がモットーの「エロ裏ビデオ宅配業者」にアタック!
何がなんでもエロから離れられないバソ野郎。頑なに「エロチラシ」からしか選択する気がありませんので、日頃のコレクションの中から厳選!
(※ちなみにこの頃はVHSビデオテープが主流)
「24時間」と堂々と表記してあるにもかかわらず、朝方に電話したこの日は宅配してもらえず、後日時間を変えてリベンジ!
すると我らが「バイク超特急便」
チョーはえーじゃねぇか!
ピンポンが鳴り響きウキウキダッシュでお金とブツを交換。
「ありがとうございまぁす♡」
すぐさま箱を開けるも、何か変⁉
開ける前から感じた違和感!
10本セットのはずが・・・
全然足りねーぞー!おいっ!
しまった!中身を確認してお金を渡すべきだったか!
後悔するも既に遅し!
しかも、肝心のビデオもエロくも何ともないヤツときたもんだぜ!
呆然としていると、何やら書かれた紙が同梱されているのに気づき、その内容はといいますと大体こんな感じ↓↓
冷やかしの注文が多い為、お客様を信用でき次第取引致します。
つきましては、○○○○円をコチラまでお振込み願います。これによりご注文の品をお届けできる形となります。
な~んだ!そーゆー事ね!
それならそうと最初から言ってくれれば良いのに♡
コッチは怪しい者ではございませんぞ!
これにて一件落着!
のはずが・・・
せっかくお金を振り込んで届いた品物は、またもや残念品。
内容といえば、5~10分間程の極めて微妙なエロさ加減のイメージビデオが10本。(これはこれで逆にレアかも⁉)
そしてまた例の紙切れには、「さらにお金を振り込めば・・」との案内。
「おいおい!いい加減にしろよ!」
「同じことの繰り返しか!」
「こんなの完全に詐欺じゃねーか!!」
そう思った瞬間。
ピピーン!と気付いてしまったバソ野郎。
コイツは詐欺や!!!
めでたく、ようやく詐欺に気付いたバソなのでした。
しかし許せん!!
引っかかる方も悪いかもですが、こんな詐欺行為は断じて許せないのです!人のワクワクを何だと思ってるんだ!コノヤロー!!
よくもまぁこんなインチキ商売ができるもんだぜ!こんなんでお金をぶんどって楽しいか?うれしいか?
誰にも喜ばれない、こんな業者の撲滅を願いまして、
こんな曲で締めくくろうと思います。
「光風&GREEN MASSIVE」で
『内部告発』
そして
次回予告!
次回、
「エロチラシと田舎者(番外編)」
ど~ぞヨロシク♡
それでは、また会いましょう。
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