夢とは・・・②

ストーリー

断酒5年生です。どーもバソです。


『無理するな

   早くついても

       2,3分』

☝☝コレは一体何なのかと説明しますと。。

私が小学生の頃たまに通った道の歩道橋に掲げてあった『交通標語』でして、40歳を過ぎた今でも心に焼き付いております。

この『標語』を目にした父親が

「その通りやな」

と、妙に納得していました。実際に車を運転するようになった私は、さらにその『標語』の意味を痛感するのですが、根っからのGIRIGIRI☆BOYSである私には、その2,3分が超重要な場合もチラホラあるという事実も困ったもんであります。

断酒してからはGIRIGIRI癖は息をひそめておりますが、今のところGIRIGIRI☆BOYSを脱退するつもりはございませんので…

(GIRIGIRI☆BOYSについてはコチラ↓↓)


さて今回は、『夢とは・・・』PART②です。

今回も私の悪い癖が発動してしまったストーリーをお届けします。

(夢とは・・・はコチラ↓↓)



まだ、家の固定電話が活躍していた20数年前の事、その出来事は突然やって来ました。夜帰宅するなり母親から

「アンタに電話あったで…女の子から」

「なんか同級生って言ってたけど」

との報告が。

全く身に覚えもない私は、「???」状態なんです。すると母親、

「○○さんって言ってたけど知ってるんか?」

と聞かれたので、

「知ってるし、同級生やけど…」

と答えたものの、思い返してもあまり接点が見当たらず、小、中一緒の学校とはいえ高校も違えば、自動車学校に通っていた時に少し喋った程度の仲でした。それから数年後に一体なんだ??というのが正直な気持ちでした。

まあでも「なんかあったのか?」と気になったので、母親に聞いた携帯番号に電話してみることに…


すぐに繋がりお互い「久しぶり~」という感じでした。

もちろん電話の理由も聞きましたが、なんと!!


会いたい

との事なんです!

とにかく会って話がしたいとの事なんですYO~!もうっ!彼女もいる私にそんなに積極的なトコロが何ともステキな同級生。

「そんなヤツやったか?」と思いましたが、こっちも断る理由なんてないので会ってみる事にしました。

一体どういう風の吹き回しか分かりませんが、「急にどうしたんだ?」「ひょっとして…オレの事ずっと好きだったのか?」「それで、急に会いたくなっちゃったのか?」等々、極度のポジティブ妄想中毒に陥ってしまったバソ野郎なのでした。

そんな楽しい妄想中に思い出すその同級生はといいますと…私のタイプとは程遠い印象でしたが、すこし大人になって変化したかな?と、相当気になっておりました。数日後に控えた久しぶりのご対面までは、それはそれは妄想は膨らむばかりで超楽しかったです。


そして…

ご対面の待ち合わせ場所であるスーパーの駐車場に到着した私。夜分と言う事もありひと気はありません。同級生は既に車で到着しており、その近くに車を停めます。悪い事してないのに何だかいやらしい気分になったのを思い出します。

すると同級生は、自分の車に乗るよう指示してきました。この時点でエロさを感じますが(大袈裟か?)指示されるまま助手席に乗り込みました。(ドキドキ、もう好きにして)

久しぶりの挨拶もほどほどに、お互いの今までの生活についてや他愛もない話をしつつ、わりと話が弾み盛り上がりましたが、私はといいますと…

いつ告白してくるの?ひょっとして襲われちゃったりして♡でもでも、告白されてもどうやんわり断るかな~なんてずっと考えておりました。はい。

ヤッパリ多少化粧で綺麗になってても、そこには全然タイプからかけ離れた同級生がいたのでした。話しやすいのですが恋人としては考えられません。なので、お断りの言葉を必死に考えながらも一時間、二時間と楽しい時は過ぎていき

ついに…あの言葉が…



「ところで、

仕事しながら稼いでみない?」





「・・・・・・・」





いや~マイッタマイッタ‼

そう来たか~そう来ちゃったか~そっちやったか~チミは~

ワシはまだまだ甘いのぅ

な・る・ほ・ど・ね♡


完全に不意打ちをくらったバソ野郎。コレには予想外もいいトコロでして、体の力が一気に抜けていくのが分かりました。

オレはなに調子に乗っていたんだ!そんなスイートな展開あるはずないでしょ!もうっ!

それでも楽しい時間を過ごした仲なので、一応話を聞いてみると…

結構有名なその『ネットワークビジネス』何度も聞いたことがあるぞ

その名前

同級生が言うには、最近入会したばかりのその集会に来て欲しいとの事。私は呆然としながらも、またまた悪い癖が発動します。

絶対に入会しないけど行っていいのか?と念を押して確認すると、

是非とも!と言う事で行ってみることにしましたYO~日時と場所を確認すると、さっさと家に帰らせて頂きました。(この日はメチャ疲れたのは言うまでもありません)

オレのエロい妄想返せ!返してくれ~」





さてさて集会当日の夜。

きちんと時間前に到着したバソ野郎。ビル内の目的である階を目指します。

「こんばんは!」

元気よく部屋に入ると、同級生から感謝の言葉をもらいました。(いやいや、こちらこそ楽しみにしてましたよ。どんな体験ができるのやら⁉)

会議室のような所に20~30人程の男女がひしめく中、いよいよ集会が始まりました。(イェーイ!)

司会の挨拶から始まったかと思うと、すかさず会員5,6名による『私の夢』の発表会が始まりました。(ヤッタ~赤の他人の夢が聞けるなんてスゲー!)

私はドキドキわくわくソワソワしておりますと…先ず一人目、


「私の夢はベンツに乗る事です!」

( ー`дー´)キリッ


私「・・・・・」





二人目、

「私の夢は○○○○(高級時計)を買う事です!」

( ー`дー´)キリッ



三人目、四人目と続くものの…

やれ○○が欲しい!、○○を買いたい!で結局終わってしまいました。



『夢』ってそんなんか?

そりゃあ人それぞれなのでとやかく言うつもりはありません。しかし、夢ってもっと漠然としたものというか何というか・・お金で買えないものなのでは??はたまたオレがおかしい感覚なのか?と自分を疑ってもみますが

「そんなん今すぐ買ったらいいだけや~ん」

「それで夢叶うや~ん」

としか思えませんでした。

夢なら借金しようが買ったもん勝ちでは??と…


それからの集会の内容はあまり覚えておりません。ただただ早く終わって欲しいとだけ願っていました。



結局二時間近くいたでしょうか?

私にとって「スーパー修行タイム」はようやく終わりました。とっとと帰ろうと試みるも、私を勧誘すべく集まるDREAMER達。その執念には脱帽します。私を取り囲み入会させようと声を掛けてきます。

ですが、「結構です!帰りますんで」と困ったちゃんで断り続けていると…

同級生が割って入りスムーズに帰らせてくれました。(助かったぜ!)



帰りの道中30分程、いろんな事がグルグルもやもや。考えさせられました。

それでも、絶対にそれ系のビジネスには手を出す事はない!と確信しただけ収穫ありで良かったのだと。そして人それぞれなのだと。

それからというもの、『ネットワークビジネス』界隈には一切近づくことはなくなったバソ野郎なのでした。

おしまい。




それでは最後に楽曲紹介の時間です。

「SHEENA&THE ROKKETS」で

『YOU MAY DREAM』

(曲のピッチが速いですがご愛嬌)

私はヴォーカルの『シーナ』さんがもろタイプです!

それでは、また会いましょう。

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